ミッション
いまの日本には「哲学」が必要ではないでしょうか。欲求や利益の主張は多いけれど、哲学が少なすぎます。がんや神経難病のような、死と向かい合う病気になり、「人生の最終段階」を意識すると、それが鮮明になります。 哲学するのは、むずかしくありません。「笑ってあげなさい。笑顔が人間に必要なの」という、マザー・テレサのことばが心に響くなら。「明日世界の終わりが来ても、私は今日りんごの木を植える」ということばに、なぜか共感するなら ――あなたは哲学を始めているのです。 おんころカフェは、哲学対話の一種です。がんや難病の患者・家族、そして医療者たちが対話するなかで、まるで「つなみ」のような病気の体験が、少しずつ言語化される。きもちが整理され、ふたたび日常生活に帰っていくことができる。私たちの法人は、そのおんころカフェを運営するプラットフォームとして、設立されました。 私たち法人のメンバーは、おんころカフェとそれに関連する活動を通じて、「自分」の損得や都合のためでなく、他者のため、未来のための行動を志しながら、自分の存在意義と幸福を実感しています。それが私たちの「ライフワーク」だと感じています。