わたしたちの「おんころカフェ」では、以下のような手順で「てつがく」対話をおこなっています。
◉ かんたんな自己紹介をします
ご本名は明かさなくてもかまいません(もちろん名乗っていただいても結構です)。「○○と呼んでください」のような感じで、みなさんと呼び名を共有させてください。
◉対話のテーマ
たとえば「自分らしさとは?」など、あえて病気とは直接関係ないテーマを進行役が選びます(ご希望があればご提案くださっても結構です)。「おんころカフェ」は選ばれたテーマについて、具体的な答えが用意されている場ではありません。病をめぐる本人やご家族それぞれのご経験から生じた問いについて、ともに語りあい、ともに耳を澄ませ、ともに考えてみようとする場であり、また、語られた言葉を信頼しつつ、その意味を少しだけ立ち止まって問い直してみようとする場です。
◉対話のはこびかた
進行役やスタッフは、みずから議論の中心になることはありません。みなさんの発言と発言のつながりを確認したり、言葉の意味を整えたり、テーマについてより深く考えられそうなポイントを提示したりします。何か言いたそうにしているひとや、うまく対話に加われないひとに水を向けることもありますが、必ずしも発言をしなければならないわけではありません。「てつがく」対話では、沈黙も大切にしています。発言をされなくても、じっくりと考えている方もおられるでしょう。私たちは、それも一つの参加であると考えています。対話に静かに耳を傾けながら、ご自身の気持ちをぴったりと表現できそうな、腑に落ちるような言葉を、ゆっくりと探してみてください。
◉対話のこたえ
語りあったテーマについて結論は出しません。対話のプロセスそのものを、とても大切にしています。